#36 「良い」トレーニング

トレーニングを行なっていく上で、それが競技専門的なトレーニングでもフィジカルトレーニングであっても「良いトレーニング」をしたいというのは誰しも考えることです。 「良いトレーニング」というと、とても曖昧でなんだかわからないような言葉になってし…

#35 ヒップヒンジによる股関節中心の動きはなんだかんだやっぱり重要だという話。

今回の内容も前回に引き続き「ヒップヒンジ」です。 ヒップヒンジとは、股関節を蝶番のように動かす動作です。 背筋を伸ばしたままお辞儀をするような動きをイメージしてもらえればいいかと思います。 このヒップヒンジは前回も書きました。

#34 アスリートが股関節と背中を使う感覚をつかむためにヒップヒンジ動作を導入する。

今回は,「ヒップヒンジ」を紹介したいと思います. 過去にこちらの記事で触れていますが、もっと基本的な「ヒップヒンジってなんぞや」というところに触れて行きたいと思います。 聴きなれない言葉かもしれませんが,非常に重要な動作です. *この記事は過…

#33 グランドでできるサッカー選手の内転筋の肉離れ予防「コペンハーゲンアダクションエクササイズ」

ハムストリングの肉離れはサッカーで好発する傷害であるため、それをいかに予防するか、というのは多くのチーム、選手の課題だと思います。 そのためのエクササイズとしてFIFA11+にも含まれているノルディックハムストリングは有名です。 ノルディックハム…

#32 アジリティ・スピードトレーニングのつもりが持久系トレーニングになってしまう?

50mの距離を走るとします。 仮に、全部で6本、全ての本数を最大努力で走るとすると、この時のトレーニングは、50m × 6本のスプリントトレーニングといえます。 では、このトレーニングプログラムの目的は、持久力の向上でしょうか? それとも最大スピードの…

#31 読書記録始めました。

本を読むのが好きなのは昔からで、小学校のころはハリーポッターやデルトラクエスト、ダレン・シャンなんかが記憶に残っています。 高校から大学の前半にかけて全然読まなくなってしまっていたのですが、大学3年生くらいからまた読むことが多くなって、一時…

#読書記録1 【人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】を知らない人は損をする。

Twitterで少し話題になっていて気になっていたので、Amazon Primeの翌日配送を指定したのですが、非常に面白く1日で読み終えてしまいました。 せっかく読んだ本をブログにしたいなあとも思っていたので、この本を第1号に、#読書記録を始めたいと思います。

#30 サッカーに必要な体力はサッカーだけをしていても向上できない?

今回は以下のブログの考え方が、トレーニングを行う上ですごく参考になる考え方だと感じているので、それについて書いていきたいと覆います。 競技練習を行うことは前提条件ですが、それだけでは必要な体力要素を向上させるのは難しいかもしれません。

#29 片脚のトレーニングと両脚のトレーニングをウェイトトレーニングで考えてみる。

トレーニングを行うときの姿勢として,仰向け(仰臥位),うつ伏せ(伏臥位),横向き(側臥位),四つ這い,座位,膝立ち位,立位などがあります. これらの姿勢は,トレーニングの目的や段階によって使い分けます. その選手の能力,課題にトレーニング種…

#28 サッカー選手、懸垂で広背筋を鍛えよう。

単純な筋力がそのままスポーツパフォーマンスに直結するとは限りません。 また、筋力の与える影響度合いも競技によって異なり、同い球技でも、アメリカンフットボールやラグビーのような競技とサッカーやバスケットボールを比較した時は、前者の方がより筋力…

#27 パワートレーニングで「力」を重視するか「速度」を重視するか。

前回、パワーに関連する記事として、 RFD(Force of deveropment)に関する記事を書きました↓ #26 一瞬のスピード、パワーを身に付けたいなら筋力だけじゃなくRFD(Rate of Force Development:力の立ち上がり率)も考えよう。 - Matsu Training Blog この記事の…

#26 一瞬のスピード、パワーを身に付けたいなら筋力だけじゃなくRFD(Rate of Force Development:力の立ち上がり率)も考えよう。

レジスタンストレーニング(いわゆる筋トレ)を行う目的として、筋力の向上が挙げられます。 その方法はアスリートかそうでないか、また競技種目など様々な要因によって変わります。 自重で行うのか、ダンベルやバーベルをなどのウェイトを利用するのか、マ…

#25 チームのウォーミングアップに必ず「フリーアップ」の時間を3分間入れる理由。

チームの練習が始まる前に、全体でウォーミングアップを行うチームは多いと思います。 典型的な日本のサッカーチームのウォーミングアップは、チーム全員でグランドを数周走ってから、ストレッチを行う、あるいはブラジル体操を行う、といった感じだと思われ…

#24 サッカー選手のアジリティで「重心移動ができていない」状態を理解するために考えることとは?

久々のアジリティに関してです。 ここまで2回に分けて、アジリティと方向転換について基本的なことを書いてきました。 こちらとこちらからどうぞ! 1回目は、 アジリティの構成要素のモデル 地面反力と重力を利用して移動することの基礎 という点から。 2回…

#23 ハムストリングのトレーニングを股関節伸展で考えるか膝関節屈曲で考えるか②

【昔のブログのリライト記事です】 今回は、前回に引き続きハムストリングに関してです。 傷害予防として筋肉に伸張性の負荷がかかるエクササイズを行うことはよく見られますが、では例えばノルディックハムストリングと、ルーマニアンデッドリフトではどう…

#22 ハムストリングのトレーニングを股関節伸展で考えるか膝関節屈曲で考えるか①

アスリートはパフォーマンス向上、競技での勝利のために日々鍛錬を続けています。 継続は力なりとは言いますが、スポーツにおいても、質の高いトレーニングを行うだけでなく、それを継続して行くことが能力向上において欠かせない要素です。 その「競技を継…

#21 一度脚を後ろに引いてから加速する場合にスムーズに動き出すためのポイントは?

今回は球技スポーツにおける、スタート動作と加速局面に関して、特に初めの1,2歩目に関して書いていきます。 今回はいつもよりも多く(いつもも多いですが)私見ががんがん入ってますが、そう思って読んでください。 【過去ブログで2017年5月9日に書いた記…

#20 アジリティ・方向転換のパフォーマンス向上のためには?

前回は、アジリティに関して、方向転換のスピードの要素の1つである「テクニック」から話をしていきました。 アジリティのモデルではテクニックとして 足の接地位置 ストライドの調整 身体の傾きと姿勢 があげられています。 しかし、それだけ言われても、じ…

#19 サッカーとアジリティ:「地面反力」と「重力」の活用を考える

: アジリティという言葉は様々な場所で聞かれますが、そのアジリティを向上させるための明確なトレーニングプロトコルはいまだ示されていません。 それは、アジリティに関わる要素が多いからで、その人それぞれの課題によってトレーニングのポイントが大きく…

#18 減速のスキル② 「重力」を効果的に活用すればもっと楽に減速できる。

前回投稿で、人が動くには 重力 地面半力 の2つが主に働くと書きました。 そして減速時における地面反力の活用に関して簡単にですが書きました。 今回はもう1つの力の重力に関してです。

#17 減速のスキル① 「地面反力」を効果的に活用するためには?

人が動くために働く力の主なものとして 重力 地面反力 の二つがあげられます。 前方への移動を考えると、 重力によって前方に倒れようとする力 地面に対して力を加える(筋による出力)ことでうける地面反力 によって前方へ歩いたり、走ったりできるというわ…

#16 例えば、走るときに腕を後ろに振るのか?前に振るのか?という話で。

先日ある勉強会に参加した時の話です。 実技も含まれており、行ったのはベーシックなエクササイズでしたが、新たな発見や理解があり行ってよかったと感じています。 そのセミナーで、 「走るときに腕は前に振るか?後ろに振るか?」 といった話があがりまし…

#15 運動時に自分の身体に意識をむけるか、それとも外側に向けるか -内的焦点と外的焦点-

人の運動には何かしらの目的が伴うもので、目の前にある食べ物を手に取りたいから手を伸ばし、100m離れたあの人のもとに行きたいから走りだします。 この時、自分の意識は自分の身体には向いておらず、目の前の食べ物や、遠くにいるあの人に意識が向いていま…

#14 怪我をした後は「適切な負荷」をかける。早期からの”Optimal Loading” -POLICE-

怪我をしてしまったら、まずは応急処置が必要となります。 これまで、受傷後の対応としてRICEやPRICEがメジャーな方法として用いられてきました。 RICE、またはPRICEは P:Protection(保護) R:Rest(安静) I:Icing(冷却) C:Compression(圧迫) E:E…

#13 日本トレーニング科学会大会で感じたトレーニング指導に必要な能力。

先日、日体大世田谷キャンパスで行われた日本トレーニング科学会大会に行ってきました。 友人に誘ってもらったのがきっかけです。 大学の卒業論文のポスター発表で、日本コーチング学会には参加したことがあったのですが、個人的に学会に行くのは初めてでし…

#12 広背筋を働かせたい背中のエクササイズは、肩甲骨に注目することも大切だけれどそれだけでなく。

ラットプルダウンや懸垂、マシンやダンベル、バーベルを使ったローイング系エクササイズは、背部の筋、主に背部の筋力向上を目的に行われます。 背部には多くの筋がありますが、この場合、使いたい、負荷をかけたい筋は広背筋です。 しかし、その広背筋の働…

#11「ブラジル体操」をウォーミングアップとして行う際に考えることは?

ブラジル体操。 サッカーに関わる人なら誰でも一度はやったことがあるのではないでしょうか? しかし、どんな目的で行っているのか、その動きが適切なのかという点は見過ごされて、練習前・試合前の儀式として行われていることも多いです。 ということで、今…

#随時更新 おすすめ書籍(学生トレーナー・指導者・選手・医療系学生向け)

この記事では、トレーナー・選手・PT学生などの方にお勧めできる書籍を随時更新しながら載せていきたいと思います。 新しい知識・考え方を得る方法として、人に会う・話を聞く、インターネットで検索する、SNSを活用する、論文を読むなど様々な方法がありま…

#10 サッカー選手の傷害予防プログラム「FIFA11+」の効果はどれくらい?

FIFA11+を知っているでしょうか? サッカー選手を対象にした傷害予防プログラムです。 せっかく一つの形としてまとめられているのに、いまいち知名度が低い気がするので簡単に紹介してみます。 FIFA11+ どれくらい効果がある? まとめ FIFA11+ FIFA11+は…

#9 ヒップヒンジはあくまでトレーニングのための動作であり、競技スキルではない。

ヒップヒンジには、股関節を蝶番(ヒンジ)のように動かす動作です。 詳しくは、この記事やこの記事をみてみてください。 これらの記事で「ヒップヒンジは重要だ」と書いています。 これらの記事は閲覧数の多い記事であり、興味を持つ人が多いのかなと感じて…