2017-01-01から1年間の記事一覧

#18 減速のスキル② 「重力」を効果的に活用すればもっと楽に減速できる。

前回投稿で、人が動くには 重力 地面半力 の2つが主に働くと書きました。 そして減速時における地面反力の活用に関して簡単にですが書きました。 今回はもう1つの力の重力に関してです。

#17 減速のスキル① 「地面反力」を効果的に活用するためには?

人が動くために働く力の主なものとして 重力 地面反力 の二つがあげられます。 前方への移動を考えると、 重力によって前方に倒れようとする力 地面に対して力を加える(筋による出力)ことでうける地面反力 によって前方へ歩いたり、走ったりできるというわ…

#16 例えば、走るときに腕を後ろに振るのか?前に振るのか?という話で。

先日ある勉強会に参加した時の話です。 実技も含まれており、行ったのはベーシックなエクササイズでしたが、新たな発見や理解があり行ってよかったと感じています。 そのセミナーで、 「走るときに腕は前に振るか?後ろに振るか?」 といった話があがりまし…

#15 運動時に自分の身体に意識をむけるか、それとも外側に向けるか -内的焦点と外的焦点-

人の運動には何かしらの目的が伴うもので、目の前にある食べ物を手に取りたいから手を伸ばし、100m離れたあの人のもとに行きたいから走りだします。 この時、自分の意識は自分の身体には向いておらず、目の前の食べ物や、遠くにいるあの人に意識が向いていま…

#14 怪我をした後は「適切な負荷」をかける。早期からの”Optimal Loading” -POLICE-

怪我をしてしまったら、まずは応急処置が必要となります。 これまで、受傷後の対応としてRICEやPRICEがメジャーな方法として用いられてきました。 RICE、またはPRICEは P:Protection(保護) R:Rest(安静) I:Icing(冷却) C:Compression(圧迫) E:E…

#13 日本トレーニング科学会大会で感じたトレーニング指導に必要な能力。

先日、日体大世田谷キャンパスで行われた日本トレーニング科学会大会に行ってきました。 友人に誘ってもらったのがきっかけです。 大学の卒業論文のポスター発表で、日本コーチング学会には参加したことがあったのですが、個人的に学会に行くのは初めてでし…

#12 広背筋を働かせたい背中のエクササイズは、肩甲骨に注目することも大切だけれどそれだけでなく。

ラットプルダウンや懸垂、マシンやダンベル、バーベルを使ったローイング系エクササイズは、背部の筋、主に背部の筋力向上を目的に行われます。 背部には多くの筋がありますが、この場合、使いたい、負荷をかけたい筋は広背筋です。 しかし、その広背筋の働…

#11「ブラジル体操」をウォーミングアップとして行う際に考えることは?

ブラジル体操。 サッカーに関わる人なら誰でも一度はやったことがあるのではないでしょうか? しかし、どんな目的で行っているのか、その動きが適切なのかという点は見過ごされて、練習前・試合前の儀式として行われていることも多いです。 ということで、今…

#随時更新 おすすめ書籍(学生トレーナー・指導者・選手・医療系学生向け)

この記事では、トレーナー・選手・PT学生などの方にお勧めできる書籍を随時更新しながら載せていきたいと思います。 新しい知識・考え方を得る方法として、人に会う・話を聞く、インターネットで検索する、SNSを活用する、論文を読むなど様々な方法がありま…

#10 サッカー選手の傷害予防プログラム「FIFA11+」の効果はどれくらい?

FIFA11+を知っているでしょうか? サッカー選手を対象にした傷害予防プログラムです。 せっかく一つの形としてまとめられているのに、いまいち知名度が低い気がするので簡単に紹介してみます。 FIFA11+ どれくらい効果がある? まとめ FIFA11+ FIFA11+は…

#9 ヒップヒンジはあくまでトレーニングのための動作であり、競技スキルではない。

ヒップヒンジには、股関節を蝶番(ヒンジ)のように動かす動作です。 詳しくは、この記事やこの記事をみてみてください。 これらの記事で「ヒップヒンジは重要だ」と書いています。 これらの記事は閲覧数の多い記事であり、興味を持つ人が多いのかなと感じて…

#8 瞬間的なパワーの向上のために知っておきたいストレッチ・ショートニング・サイクルとプライオメトリクストレーニング。

人が運動する際、ほぼ全ての運動でストレッチ・ショートニング・サイクル(SSC:Stretch shortening Cycle)という仕組みが働き、 この仕組みにより、人は効率よく大きな力を発揮することができます。 この仕組みを用いたトレーニング方法がプライオメトリク…

#7 ブログ記事のテーマを募集します。

テーマ募集 タイトルの通りです。 自己紹介のページにも書いていますが、ブログテーマを募集します。

#6 競技力向上のための課題を可能な限り言語化することの重要性。

最近、筋力トレーニングに対する関心が高まってきています。 SNSが発達したことで、個人で商法発信する人が増えたこと、いわきFCなど独自性を持ったチームが一つの結果を示したことなど、様々な要因がありますが、一種の筋トレブームと言ってもいい状況です。…

#5 「腕」はどこから腕と考えるか。

例えサッカー選手でも、下半身だけで競技を行っているわけではなく、上半身をどう使うか(筋力等も含め)はパフォーマンス向上を考えたうえで重要な要素です。 上半身、と考えた時に「腕」をイメージする人は多いと思います。 ではその「腕」はどこからが腕…

#4 様々な運動体験がスポーツパフォーマンスの前提条件になる。

スポーツの世界で生きてきた人は、サッカーは~、野球は~、テニスは~、といったようにスポーツから人の運動を考えてしまいがちです。 そうなると、例えば 「サッカーは上半身を使わないから〜」 と言われた時に、 「いやサッカーは上半身めっちゃ使うから…

#3 サッカーのピリオダイゼーションを現場で活用する。

最近「サッカーのピリオダイゼーション」に関して興味が高まりつつあるように感じます。 これに関しては、移転前ののブログでまとめました。 サッカーのピリオダイゼーションを実践する現場で活動して感じること。-レイモンド・フェルハイエン氏のコンディシ…

#2 アスリートにレッグエクステンションマシーンは必要ない?

筋力の向上はスポーツパフォーマンスの向上に貢献するであろうことや、傷害予防につながることは研究レベル、現場レベルともに知られています。 しかし、ただ筋力を向上させればいいかといえばそうともいえず、例えばベンチプレスの挙上重量をひたすら追求し…

#1 サッカー選手の「素早い反応」を認知能力から考えてみると?

「素早い反応」は選手・指導者ともに求めるものです。 反射神経がいい、俊敏性がある、読みがいい etc... といった表現はよく耳にします。 そして、その能力を向上させるために、テニスボールが落ちる前に素早く拾うトレーニングや、音に反応して瞬時に動き…

#0 新ブログ:ブログ移転してきました。