人が動くために働く力の主なものとして
- 重力
- 地面反力
の二つがあげられます。
前方への移動を考えると、
- 重力によって前方に倒れようとする力
- 地面に対して力を加える(筋による出力)ことでうける地面反力
によって前方へ歩いたり、走ったりできるというわけです。
今回は「減速」と「地面反力」について書いていきます。
地面に対して力を伝える
昨日、減速に関して以下のような投稿をしました。
減速時にも「地面反力」と「重力」を効果的に活用する。
— 松本圭介 (@DoKei56) 2017年12月22日
・下腿の角度
・接地の仕方
・重力の使い方
などなど。
減速するたびにもも前が疲れるって人は①みたいな減速の仕方してる人多い説。 pic.twitter.com/wOVZFwUTM6
減速の時も、前方への移動と同じで、重力と地面反力を効果的に利用することが求められます。
そのために、上の投稿のような戦略が考えられるわけですが、だからと言って、これをこうやってこうやって、、、と見かけの動きだけ追求していけばいいというのはちょっと違うかなという感じです。
重要なことの1つに「効率よく地面に力を伝える」ことが挙げられます。
投稿では、下腿の角度(ネガティブシンアングル)に注目しましたが、それはその形を作ることが目的ではなく、地面反力を効率よく受けるための戦略です。
接地の瞬間に同じような見かけの姿勢が取れていたとしても、地面に対して発揮する力の方向がずれていたり、そもそもその形を作ろうとしているだけだったりすると、うまく減速できないかもしれません。
いわゆる「膝が潰れる」「膝が負ける」と言った状態になってしまうわけです。
こうなると股関節の伸展筋(大臀筋、ハムストリングなど)も効果的に動員するのが難しくなってしまいます。
逆に言えば、この感覚がつかめればシチュエーションや姿勢が変わったとしても対応していけます。
もちろん感覚だけでなく、それを実行する身体的な能力(例えばエキセントリックな筋発揮)が求められることは忘れてはいけません。
筋力などの問題でそもそもその動きができないという場合もあるかもしれません。
ただ、自分が、どこに、どのように脚を着くと、地面からの反力をより受けることができるかというのは、減速だけでなく、横方向の動き、加速時の動きなどにも通ずる感覚です。
一度自分の身体を動かして試してみてはどうでしょうか。
ぜひ挑戦してみてください。