「乳酸は疲労物質ではない」 ということは、僕は大学で学んだこともあり知っていましたが、専門学校にきて、またその他書籍や情報を得ていく中で、「乳酸は疲労物質である」とされていることがかなり多いなと感じています。
乳酸は疲労物質ではない
「乳酸が疲労物質ではない」
という言葉を聞いたことがあっても、乳酸が疲労を引き起こすと書かれた本もありますし、ネット上はそんな話であふれています。
スポーツ現場でも「乳酸が溜まった」「乳酸が溜まった状態で」という表現で、乳酸と疲労を結びつけて話されることが未だ多いです。
(ちなみにですが、理学療法の専門学校でも乳酸は疲労物質だと何かの授業で教えられました。)
そうなると、本当に乳酸が疲労物質でないのか不安になる人や、そうでなくともどうやって学んだらいいのかわからない人もいるかもしれません。
そんな方には、八田教授の著書をおすすめします。
乳酸を学ぶための八田先生の著書
八田先生の書籍は以前にアスリートのコンディショニングを学ぶためのおすすめ書籍の一つとして紹介しました。
八田教授の著書はとても読みやすく、乳酸に関してわかりやすくかつ実践的に書かれています。
乳酸に関する基礎知識を学部ためにはまず八田教授の著書!といっても過言ではないと思います。
この書籍は、
- なぜ・どのように乳酸が産生されるか
- 乳酸が疲労物質でないと言えるのはなぜか
- なぜ乳酸が疲労物質と言われていたか
- 乳酸が疲労物質であるか否かの認識の違いがどのような意味を持つか
- 実践的な活用法
などに関して非常にわかりやすいです。
また、HPやFacebookも参考になるので、リンクを貼っておきます。
HPには、乳酸に対する誤解や、見解のに関して書かれていますので、みてみてください。
東京大学八田研究室HP
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/hatta/
東京大学八田研究室Facebook
https://www.facebook.com/hatta.lab
また、こちらのサイトも乳酸に関してわかりやすくまとめられているのでおすすめです。
生化夜話 第47回 美しすぎる相関性が生んだ思い込み - 乳酸と筋肉疲労
まとめ
乳酸を含むエネルギー代謝の過程の認識が変わるとトレーニングの設定の仕方が変わるはずです。
また乳酸が疲労物質と考えるか、そうでないかという知識も大切ですが、どうやって乳酸が産生されるかを、エネルギー産生に関わる他の物質(ATP、クレアチンリン酸、糖、脂質 etc...)との関係性を踏まえて知っておくことが必要だと思います。
上記紹介の書籍はそれも踏まえ、かつ具体例も合わせて紹介されており、内容は非常にわかりやすくまとめられています。
まだ読んだこのない方は、ぜひ手にとってみてください。