筋力の向上には神経系の適応という要因が関わることを書きました。
今回は神経系の適応に関して書いて行きます。
神経系の適応と筋力向上
動画で簡単に解説しています↓
【誰でもわかる神経系適応と筋力向上】
— 松本 圭介 |トレーナー (@DoKei56) October 28, 2018
筋力向上の要因
✅ 筋の肥大
✅ 神経系の適応
神経系の適応
✔️動員される運動単位の数⬆️
✔️運動単位のタイミング同期化⬆️
✔️神経の発火頻度⬆️
それによって筋が大きいこととは別に神経的な要因で筋力が向上する!#2分でわかるカラダムービー pic.twitter.com/s35D4CHJ7c
簡単にすると
— 松本 圭介 |トレーナー (@DoKei56) October 28, 2018
運動単位の動員数⬆️
✅活動する筋線維の数が増える
運動単位の同期化⬆️
✅筋線維の活動するタイミングがあってくる
神経の発火頻度⬆️
✅筋線維の活動が高まる
という感じです。
動画では簡単に説明し、その後のTweetで捕捉しましたが、神経系の適応は主に以下の図のような要因で成り立ちます。
運動単位の動員数と同期化
運動単位とはなんなのか?という話です。
筋線維は、運動神経からの刺激で興奮し収縮します。
運動神経一本からの刺激に対して活動する筋線維は一本ではありません。
運動神経一本に対して、数十から数百本の筋線維が活動する、という形になっているのです。
その、運動神経と何百、何十本の筋線維を一つの単位として、運動単位と言います。
つまり、動員されるう運動単位が増えるということは、動員される筋線維の数が増えることになるわけです。
また、運動単位が活動するタイミングがよりあってくることで、多くの筋線維が必要なタイミングで活動することになるので、大きな筋力を発揮できるようになります。
これが
- 運動単位の動員数が上がる
- 運動単位の同期化
です。
神経の発火頻度
筋が収縮するには、神経から筋線維に刺激が伝わることが必要だと書きました。
その刺激は、一つの大きな刺激が加わるというより、小さな刺激が素早く連続して伝わることで、刺激が重複し大きくなる、といった形になっています。
神経の発火頻度が上がることで、より刺激を重複させ大きな刺激を筋線維に送ることができるようになります。
それによってより閾値の高い運動単位(刺激が閾値を越えなければ筋線維は収縮しない)でも筋線維が収縮するようになり、動員される運動単位が増えるわけです。
結果として筋力向上に繋がります。
まとめ
筋肥大だけでなく、神経系の適応の理解があると、そうでない場合と比べてトレーニングの取り組みをかえることができるはずです。
ここまでの話だと、筋肥大と神経系の適応とで筋自体にどんな変化があるか、それぞれどのようにトレーニングしていけばいいかわからないと思います。
次回以降でここをまとめて行きます。